暑くて干からびちゃいそうな日が増えてきましたね(@_@;)
みなさん熱中症や脱水症状には気を付けていると思います。
そういえば塩分の濃い海水の中で過ごす魚たち。
そんな魚は水中ですごしているので、全身が水分で満たされ、
餌を摂取することで水分を摂取することになり、
基本的に人間のように運動して脱水症状になるというような事はありません。
しかし海水は体内よりも浸透圧が高いので、
水分が体外に放出して脱水症状を引き起こすことは無いの?って思いますよね。
でも大丈夫なんですよ。
海水の塩分濃度は体液の3倍もあり非常に濃くなっていますから、
これに適応すべく脊椎動物の海水魚は体液を海水と同じレベルにまで順応させています。
また軟骨魚類では、尿素などの窒素代謝物を体内にためて浸透圧を上昇させ、
さらに別の種では余分な塩分をエラの塩類細胞に集めて捨てたり、
尿から出したりして塩分濃度を淡水魚と同じ水準に保っているのだそうです。
そのため、基本的には普段生息している海水の状況から環境が変われば長く生きることはできなくなります。
海水魚によっては水揚げ後もしばらく生きているものや、
水を海水ではないものにかえても大丈夫なものもいます。
これらは生命力が強かったり、あまり水を飲まなかったり、順応性が高かったりといったかなり稀なケースになります。
このように通常の海水に慣れているので、海水が何らかの原因で汚染された場合は
魚が多く海岸に打ち上げられたり、魚がほとんど捕れなくなったりしてしまうのです。
ちなみに、海水魚と違い淡水魚は、水を飲まなくても生きていくことができます。
これは先ほど説明した浸透圧の問題で、濃度の違いがないため
体液が外に放出される心配がないためです。
むしろそのままでは水分を摂取しすぎ、水分を排出する機能がすぐれているのです。
環境を守ることは自分たちのためにも当たり前のように思っていましたが、
ちょっとした環境変化にも影響を受ける魚たちのためにも、大切にしないといけないのですね。
ほんのちょっとでも意識してみてくださいね!(^^♪
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