こんにちは、ダイビングショップ セブンエースです。
今回は、ダイビングを始めたばかりの方からよくいただく質問のひとつ、
**「窒素酔いって何?どうして深く潜ると起こるの?」**というテーマについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
■ 窒素酔いってなに?
「窒素酔い(ナイトロジェン・ナルコーシス)」とは、深く潜ったときに体内に溶け込んだ窒素が脳に影響を与え、酔ったような状態になる現象です。
お酒を飲んだときのようにぼんやりしたり、変にテンションが上がったり、注意力が落ちたり…。
そんな「ふわふわした」状態が水中で起こることがあるんですね。
■ どうして深く潜ると窒素酔いが起こるの?
空気中の約8割は「窒素」ですが、地上では何の問題もありません。
ところが、水中では深く潜るほど水圧が高まり、呼吸で取り込む窒素の量が増えるんです。
この増えた窒素が脳に作用することで、反応が鈍くなったり、判断力が低下したりします。
簡単に言うと…
「酔った空気を吸っているような状態になる」
ということですね。
■ どんな症状が出るの?気づきにくいって本当?
窒素酔いは、実は自分では気づきにくいのが怖いところです。
周囲から見て「おかしいな」と気づいても、本人は楽しくなっているだけ…ということもあります。
よくある症状には:
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集中力の低下・ぼーっとする
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理由もなく笑いが止まらない
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判断ミス(レギュレーター外す、深く潜りすぎる)
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動作が遅れる・無反応になる
バディやガイドの存在がとても大事になってきます。
■ どれくらいの深さで起こるの?
個人差はありますが、30メートル前後からリスクが高まると言われています。
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〜20m:ほとんどの人が無症状 とは言え15mより浅くても症状が出る人もいます
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25m〜:人によっては軽い違和感
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30m〜:症状が出る人も多い
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40m超:ほぼ全員が何らかの影響を感じる可能性あり
その日の体調や疲れ、緊張感などによっても変わるため、「今日は調子がいいから大丈夫!」と思い込まず、常に慎重に行動することが大切です。
■ 窒素酔いを防ぐにはどうすればいい?
完全に防ぐ方法はありませんが、以下のような対策でリスクを減らせます。
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十分な睡眠と体調管理(寝不足・飲酒はNG)
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潜水計画をしっかり立てて、無理に深く行かない
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少しでも異変を感じたら深度を浅くする
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バディと常に連携を取り、変化に気づきやすくする
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経験を積み、心に余裕を持つ
■ セブンエースの取り組み
セブンエースでは、どんなに浅いダイビングでも5mで3分の安全停止を徹底しています。
これは減圧症の予防だけでなく、体内のガスバランスを整えるためにも重要です。
また、ディープダイビングはAOW(アドバンス)以上のライセンス取得者限定で行い、しっかりしたブリーフィングとチェックを行ったうえで、安全にご案内しています。
■ まとめ|「深く潜る=すごい」じゃない!
窒素酔いは、誰にでも起こり得る水中のトラブルです。
でも、正しく知識を持ち、無理をしなければ、十分に防ぐことができます。
「深く潜る=すごい」ではありません。
自分のスキルに合った水深で、安全に楽しむことが一番の上達への近道です。
セブンエースでは、初心者の方でも安心してダイビングを続けていけるよう、丁寧な講習と安全管理を心がけています。
疑問や不安があれば、いつでもお気軽にご相談くださいね!
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