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赤身の魚と白身の魚

赤身の魚と白身の魚

魚には赤身の魚と白身の魚がありますよね?

この違いはご存知の方も多いかもしれませんが、赤身とか白身というのは魚の筋肉の色です。

マグロのように遠くまで泳ぐ魚は赤い筋肉、そしてタイのように近海を泳ぐ魚は白い筋肉です。

赤身の魚の身が赤いのは、血液色素タンパク質の「ヘモグロビン」、筋肉色素タンパク質の「ミオグロビン」という

赤い色素の量が多いからで、その含有量が10mg以上が赤身とされています。

では、なぜこんなに赤身魚と白身魚で色素タンパク質の含有量が違うのでしょうか?

 

赤身魚は、酸素を効率よく使うために重要な働きをします。(マグロ・カツオ・ブリなど)

これらの魚は回遊魚で、高速で遠海まで泳ぐため、たくさんの酸素が必要になります。

そのため、筋肉に色素タンパク質が多く、身が赤くなるのです。

なお、この赤い筋肉は持久力のある筋肉で『遅筋』と言います。

Fish4499 - Flickr - NOAA Photo Library.jpg(出典:Wikipedia)

また、身の色からは想像できませんが、マグロと同じように回遊している

アジやイワシ、サンマ、サバなどの青魚も実は「赤身」の魚の部類に入るんです。

これはちょっと驚きですよね。

P5020444

 

一方、白身魚は、回遊せずにあまり動かないタイプや海底で静かに暮らすものが多いため、

赤身魚のように筋肉には色素タンパク質の量が多く含まれておらず、身が白くなっているのです。

(出典:Wikipedia)

サケやマスなどは身がピンク色ですが、これは餌となる甲殻類の色で、白身魚に分類されます。

なお、この筋肉は瞬発力のある筋肉で『速筋』といいます。

このような理由により、魚によって赤身、白身が違うのです。

 

この魚は赤身か白身か、なんて考えながら潜るのも面白いかもしれませんね。

 

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