こんにちは!ダイビングショップ セブンエースです。
今回は、ダイビングにおけるリスクのひとつ「減圧症(DCS: Decompression Sickness)」について解説します。
「怖い話は聞きたくない…」という方もいるかもしれませんが、正しく理解し、予防方法を知っておくことこそが、安心してダイビングを楽しむ一番の近道です!
減圧症とは?そのメカニズム
水中では、水圧の影響で私たちの体に窒素(ちっそ)が溶け込んでいきます。
ダイビングが終わって水面に戻ると、その溶け込んだ窒素が体外に排出されていきますが、急浮上や潜水時間が長すぎると、体内の窒素が気泡となって血管や組織に悪さをすることがあります。
これが「減圧症」と呼ばれる状態です。いわば、体の中で気泡が暴れてしまうようなイメージです。
減圧症の主な症状
症状は軽いものから重いものまでさまざま。以下のような症状が見られます。
軽度の症状(軽症型):
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関節や筋肉の痛み(“ベンズ”と呼ばれます)
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倦怠感・疲労感
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皮膚のかゆみ・発疹
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軽いしびれ
重度の症状(重症型):
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呼吸困難
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意識混濁・めまい
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手足の麻痺・動かしにくさ
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言語障害・視覚障害
症状が出るまでの時間もさまざまで、潜水直後〜数時間後に出る場合もあります。
減圧症を防ぐためにできること
セブンエースでは、以下のような予防策を大切にしています。
✅ 1. 安全停止を必ず行う
水深5mで3分間の安全停止は、減圧症を防ぐために非常に重要です。
潜水時間が長い場合や深いダイビングでは、追加の深度での減圧停止が必要になることも。
✅ 2. 潜水計画を守る(ダイブコンピューターの活用)
無減圧時間を超えないようにダイブコンピューターで管理し、潜水時間・深度・浮上速度を常に意識しましょう。
✅ 3. 水面休息時間をしっかり取る
1日に複数回潜る場合は、水面休息時間(Surface Interval)をしっかり取りましょう。
✅ 4. 水分をしっかり摂る
脱水は減圧症のリスクを高めます。カフェインやアルコールを避け、こまめな水分補給を。
✅ 5. 飛行機搭乗は18〜24時間空ける
ダイビング後すぐの飛行機搭乗は厳禁。体内の窒素が気泡化しやすくなります。
減圧症が疑われるときの対処法
万が一、減圧症の症状が出た場合は…
🚑 すぐに医療機関へ!
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酸素を吸入しながら救急搬送
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減圧チャンバー(高圧酸素治療)による処置が必要になることがあります
🚨 自己判断で様子を見ない
症状が軽くても、後遺症が残る可能性があるため、必ず医師の診断を受けましょう。
こんな人は注意が必要!
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1日に複数本のダイビングをする方
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60歳以上の方
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体調不良・睡眠不足・脱水状態
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深いダイビングや長時間の潜水をする方
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肥満・喫煙・高血圧などの持病がある方
セブンエースでは、参加者の体調や経験に応じて、無理のないスケジュールで安全第一のダイビングをご案内しています。
まとめ:知識と行動で防げる、それが減圧症
「減圧症=怖い」と思うかもしれませんが、正しい知識と予防行動を身につければ、しっかり防ぐことができます。
海を安全に楽しむためには、リスクを知ることも大切な一歩。
セブンエースでは、安全管理を徹底したツアーと講習を通じて、皆さんの安心・快適なダイビングライフをサポートします!
ご相談などはお気軽にどうぞ!
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