浮上スピードを正しくコントロールする方法

〜安全に、水中の世界を楽しむために〜

ダイビングで最も注意が必要なのが「浮上」。
速く上がりすぎると減圧症(DCS)のリスクが高まり、体への負担も大きくなります。
反対に、ゆっくり上がりすぎると、呼吸や空気消費が増える場合もあります。
安全で快適な浮上のために、基本の方法とコツを整理しました。


🌊 1️⃣ 浮上スピードの目安

  • 推奨浮上スピード1分間で約9〜18m(30〜60フィート)以内

浮上スピードは水深や体調、海況によって変わりますが、ゆっくり・一定が基本です。


🛠 2️⃣ 浮上の正しい手順

  1. 潜水終了の合図
     - ガイドやバディと一緒に「浮上準備」
     - 浮上中に使うBCD、レギュレーター、フィンの位置を確認

  2. 浮上開始
     - 少しずつBCDに空気を入れる
     - 水面に向かって「ゆっくり」上がる

  3. 中間での安全停止
     - 水深5mで約3分間停止
     - 呼吸を整え、体内の窒素を抜く
     - BCDで姿勢を安定させ、体全体でバランスをとる

  4. 浮上完了
     - 水面に着いたらシグナルブイを上げる(海況によって)
     - ボートやビーチに安全に戻る


🌟 3️⃣ 浮上スピードをコントロールするコツ

🔹 BCDの微調整

  • 空気を少しずつ入れて浮力を調整

  • 早く上がりそうになったら、少し抜くか息で沈める

  • 「呼吸で微調整」が中性浮力と連動します

🔹 足を使った微調整

  • 足のフィンで軽く蹴って、姿勢やスピードを調整

  • 強く蹴ると浮上スピードが上がるので注意

🔹 姿勢を水平に保つ

  • 上体が前傾や逆立ち気味になると、浮上が速くなる

  • 水平姿勢を意識しながら、BCDと呼吸でスピードをコントロール


⚠️ 4️⃣ 浮上スピードでやりがちなミス

ミス 改善方法
BCDに空気を入れすぎる 少しずつ入れる・呼吸で微調整
焦って足で蹴りすぎる フィンは軽く、ゆっくりキック
安全停止を省略する 必ず5mで3分停止(窒素排出のため)
姿勢が崩れている 水平姿勢を意識、BCDで補助

🏁 まとめ

  • 浮上スピードは一定・ゆっくりが基本

  • BCDと呼吸で微調整、フィンは軽く蹴る

  • 水深5mで安全停止を必ず行う

安全な浮上ができれば、水中での楽しみも増え、減圧症リスクを大幅に減らせます
セブンエースでは、初心者でも自然に浮上スピードをコントロールできるよう、少人数制でじっくり練習しています。

ご相談などはお気軽にどうぞ!

ダイビングショップ セブンエース (都市型ショップ 少人数制 マンツーマンもOK)

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