水中でのトラブルを想定した「セルフレスキュー」入門

ダイビングでは、バディ同士で助け合うことが基本ですが、
**「自分自身を助ける力=セルフレスキュー」**も非常に重要です。

水中で何か起きたとき、まず最初に対応するのは自分自身。
パニックを防ぎ、安全に浮上し、トラブルを最小限に抑えるための基礎スキルを紹介します。


1. まずは落ち着くことがセルフレスキューの第一歩

ほとんどのトラブルは、パニックによって悪化します。
落ち着いて行動すれば、ほとんどの問題は対処可能です。

落ち着くためのポイント

  • ゆっくり深呼吸をする

  • 動きを止めて状況を把握する

  • 焦ってキックや手を動かさない

  • バディの位置を確認する


2. マスクに水が入ったときの対処

マスク浸水は初心者によくあるトラブルですが、落ち着いて正しい手順を踏めば簡単に対処できます。

丁寧な手順

  1. 下を向く
    水が目や鼻に入らないよう、まずは顔を軽く下に向けます。

  2. マスク上部を押さえる
    指でマスクの上部を軽く押さえ、水が隙間から入らないようにします。

  3. 下から上にゆっくり顔を向ける
    顔を下から上に持ち上げながら、マスク内の水を排水します。

  4. 鼻からゆっくり息を吐く
    マスク内の水は鼻から押し出します。慌てず一定の力で吐くのがポイントです。

  5. 再度マスクを装着して確認
    水が抜けたらマスクを顔にしっかり押し付け、視界がクリアか確認します。

ポイント:慌てずゆっくり、呼吸を一定に保つことが成功の秘訣です。


3. レギュレーターが外れたときのセルフレスキュー

レギュレーターは水中での命綱です。外れたときも焦らず手順を踏めば安全に回復できます。

丁寧な手順

  1. 落ち着く
    呼吸を整え、手順を思い出すことが最優先です。

  2. 右肩を少し下げる
    レギュレーター回収の動作をスムーズにします。

  3. 右手で回収

    • 右手を太ももからタンクの後ろへ

    • さらにタンクの前に回してホースを探す

    • ゆっくり大きく動かす

  4. 口に戻して呼吸再開

    • レギュレーターを口にしっかりくわえる

    • パージボタンを押して水を排出

    • 息を吸い、呼吸が安定するか確認

  5. 回収できなければオクトパスに切り替え

    • バディの予備レギュレーターを使用

    • 落ち着いて呼吸を再開し、ゆっくり浮上

  6. バディに合図する

    • レギュレーターが外れたことを合図で知らせる

    • まず安全を確保してから「OKサイン」を出す

ポイント:右手の大きな回し方、肩の位置、呼吸再開前のパージが成功のカギです。


4. 浮力トラブルや方向感覚を失った場合の基本

  • 急浮上・急下降しそうなときは、BCDで少しずつ調整し、キックは最小限に

  • 水中で方向感覚を失ったときは、止まって呼吸を整え、目印やバディを確認


5. パニックを防ぐ“予防のセルフレスキュー”

  • マスク・レギュレーター浸水は浅場で練習

  • 適正ウエイトの確認

  • 中性浮力の反復練習

  • 体調や海況に合わせた判断

  • バディとの事前確認


まとめとセブンエースからひとこと

水中でのトラブルは誰にでも起こる可能性があります。
セルフレスキューを身につけることで、安全性が格段に上がり、ダイビングがより安心して楽しめます。

セルフレスキューは一人で悩むより、インストラクターと一緒に練習するのが一番です。
ぜひ一緒に練習しに行きましょう!セブンエースでお待ちしています😊

ご相談などはお気軽にどうぞ!

ダイビングショップ セブンエース (都市型ショップ 少人数制 マンツーマンもOK)

mail@sevenace.net

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