ホバリングを安定させるコツ|水中で浮きも沈みもしない中性浮力の極意

ダイビング中、まるで宙に浮いているかのようにピタッと止まれる ホバリング
中性浮力の上達度を測る目安でもあり、水中撮影や安全停止のときに欠かせないスキルです。
しかし、いざやってみると「浮いたり沈んだりを繰り返してしまう…」という方も多いのではないでしょうか。

ここでは、ホバリングを安定させるためのコツを整理しました。


1. 呼吸で浮力をコントロールする

ホバリングは「息の吸い方・吐き方」で姿勢が大きく変わります。

コツ

  • 深呼吸ではなく、落ち着いたリズムで呼吸

  • 吸うときにふわっと上がり、吐くときにゆっくり下がる感覚をつかむ

  • 呼吸で「1m以内」の範囲に収まるよう意識


2. 姿勢を整える

体が斜めになると前進・後退してしまいます。

コツ

  • 背筋をまっすぐ伸ばし、軽く膝を曲げる

  • 腕を広げすぎず、自然に前に出す

  • 視線はやや前方、顎を引きすぎない


3. 手を使わない

手で水をかくとバランスを崩しやすく、見た目もスマートではありません。

コツ

  • 手は胸の前で軽く組む

  • 浮力調整はすべて 呼吸とフィンの小さな動き で行う


4. フィンの使い方

フィンは大きく動かすのではなく、姿勢を安定させるために使います。

コツ

  • ゆるく上下に小さく動かす「スキャリング(小刻みなかき)」を覚える

  • 膝下だけで調整し、バタバタ蹴らない


5. 練習場所の工夫

いきなり深場で練習すると難しいため、段階を踏むのがおすすめです。

おすすめの練習方法

  • プールや浅場(水深3~5m程度)で練習

  • 安全停止中にホバリングの練習をする

  • 魚や岩を目安にして「同じ高さをキープ」する意識


まとめ

ホバリング上達の秘訣は、呼吸・姿勢・手足のコントロール
最初はフワフワしてしまっても、少しずつコツをつかむことで必ず安定して止まれるようになります。

水中でピタッと静止できると、写真撮影も安全停止もぐっと余裕が生まれ、ダイビングがもっと楽しくなりますよ。

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