サメの歯というとどんなイメージでしょうか?
鋭く尖っていて、噛まれたら痛そうな・・・そんなイメージの方が多いのではないでしょうか?
もちろんそのようなサメもいますが、実は、同じサメでも分類がたくさんあり、餌がかなり異なるため、多種多様な歯の形をしています。
今回は、代表的なサメの歯の形とエサをご紹介したいと思います。
まずは、ホホジロザメ。「JAWS」でも有名で獰猛なサメですよね。
このホホジロザメの歯の形は、ほぼ正三角形で先が尖り、歯の縁はノコギリのようなギザギザになっています。
このホホジロサメはイルカやアザラシなどの海産哺乳類を好み、魚類や鳥類も餌にします。
このような形の歯は、イタチザメ・メジロザメなどにも見られます。
次に、アオザメ。
アオザメの歯の形は、先ほどのホホジロザメと比べると細長く鋭い歯で、歯の縁はなめらかでノコギリ状にはなっていません。
これは、とらえたエサを噛み砕くよりも素早く捕えることに特化しているからと言われています。
餌はホホジロザメ同様様々な海洋生物です。
最近は水族館でも見ることが出来るシロワニも似たような鋭い歯を持っています。
次に、ネコザメ
ネコザメの歯の形は、前の方の歯は小さくとがっているのですが、奥のほうの歯は人間の奥歯のような形をしています。
これは、ネコザメが浅海の海底付近に生息し、貝類やウニ、甲殻類を好んで食べるため、固い殻や甲羅を噛み砕くため
このような形状をしているのです。
最後に、ジンベイザメ
ジンベイザメの歯はとても細かいものです。その細かい歯が約300~350本並んで生えています。
餌はプランクトンや小魚、海草などで、これらを一気に吸い込み、エラで濾しとり、海水だけを排出します。
そのため、歯で獲物を捕らえる必要も砕く必要もないため、このような小さな歯になっているのです。
同じような歯の形では、ウバザメがいます。
同じサメでも食べるものや住んでいる環境によってずいぶん歯の形が違いますよね。
次の機会ではサメの歯の生えかわりについて書いてみようかと思いますので、乞うご期待!!
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