海の中では「ゆっくり」が一番速い

FUN・講習

ダイビングを始めたばかりの頃は、

「みんなについて行かなきゃ」
「早く泳がなきゃ」

と焦ってしまうことがあります。

でも実は、

海の中では「ゆっくり」が一番速い。

これは多くのインストラクターが感じていることです。

今回は、その理由についてお話しします。


急ぐほど体力を使ってしまう

水中は陸上よりも水の抵抗があります。

そのため、

・強くフィンキックする
・慌てて泳ぐ
・バタバタ動く

こうした動きは、思っている以上に体力を消耗します。

疲れれば呼吸も速くなり、

エアの消費も早くなります。

結果として、

途中で休憩が必要になったり、思うように動けなくなったりします。


ゆっくり動く方が安定する

ダイビングでは、

急な動きほどバランスが崩れやすくなります。

例えば、

・耳抜きを急ぐ
・浮力調整を急ぐ
・方向転換を急ぐ

どれもうまくいかない原因になります。

一つひとつを落ち着いて行う方が、

結果的にスムーズに潜れるようになります。


魚にも近づきやすい

魚は急な動きを警戒します。

反対に、

ゆっくり近づいたり、

その場で静かに待っていたりすると、

魚の方から近づいてくることもあります。

写真を撮る時も同じです。

急いで近づくより、

落ち着いて待つ方が良い瞬間に出会えることがあります。


呼吸にも余裕が生まれる

ゆっくり行動すると、

自然と呼吸も落ち着いてきます。

すると、

・エアが長持ちする
・疲れにくくなる
・中性浮力が安定する

という良い流れが生まれます。

「呼吸を整えよう」と頑張るより、

まずは動きをゆっくりにするだけでも変わってきます。


本当に上手いダイバーは急がない

経験豊富なダイバーを見ていると、

驚くほどゆったり潜っています。

必要以上に泳がず、

無駄な動きもありません。

周りから見ると、

ゆっくりなのに遅いわけではない。

むしろ効率よく移動し、

最後まで余裕を持って潜っています。

それは、

「急ぐ必要がない」と知っているからです。


ダイビングは競争ではない

ダイビングは、

誰かと速さを競うスポーツではありません。

大切なのは、

安全に、

そして海を楽しみながら潜ることです。

焦る必要はありません。

一つひとつを丁寧に行うことが、

結果的に上達への近道になります。


海の中では、

急ぐほど疲れ、

焦るほど余裕がなくなります。

反対に、

ゆっくり呼吸をして、

ゆっくり動き、

ゆっくり周りを見る。

それだけで、

ダイビングは驚くほど楽になります。

海の中では「ゆっくり」が一番速い。

ぜひ次のダイビングで、この言葉を思い出してみてください。

きっと今までとは違う景色が見えてくるはずです。


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